小田：近年特に、「お墓を継ぐ人がいない」「子どもや孫に負担を残したくない」「無縁墓になったらどうしよう」などのご相談を数多く承るようになりました。森の国墓苑ではその声にお応えするために、緑いっぱいのロケーションを活かした新しいお墓を作りたいと考えました。

加藤：従来のお墓は、区画によって分けられているものがほとんどです。しかし、森の国墓苑の樹木墓ではこれからの時代を見据えて、区画による境界線よりも"自然との調和"を大切にしました。自然の中にも絶妙なバランスが存在するように、この樹木墓が20、30年後と少しずつ森と調和していく木々の配置にしました。景観はもちろん、光の入り方、風の通り方も考えた美しいお墓です。

小田：加藤さんにお願いしたのはそこなんです。墓苑の中に樹木墓があるのではなく自然の中に墓苑があり樹木墓があるトータルバランスで考えてくれています。たいていのお墓は建てられて時が一番きれいですが、樹木墓は個人を埋葬した後で、木々の成長と共に思い出に浸れるところが魅力です。さらに、庭園と仏教も密接に関わりがあると言われております。

加藤：いのちを引き継ぐシンボルツリーとして、「桜（ソメイヨシノ）」をメインに、「赤松」「黒松」「ノムラモミジ」を植えており、日本の素晴らしい四季を感じていただけます。誕生月に近い旬の樹木を選ぶ楽しみもありますね。個人の骨が土に還り、木に魂を引き継ぐ。育った木々の種は風や鳥が運び、自然へと還る。そんなすてきな新しいお墓のかたちです。

小田：森の国墓苑の樹木墓は、区画で区切るのではなく自然に生まれた人間が自然に還る方式です。お気に入りの木の下で、さわやかな風と光、小鳥の歌声の中で眠っていただけます。さらに通常何百万円もする個人墓に対して安価でご提供でき、継承のご不安もないお墓となります。

―――2人にとって樹木墓とは。

加藤：家屋が手をつなぎ、木々を見ながら手を合わせ個人を悼しむ場所です。

小田：グリーンでエコでナチュラル。これからの時代に沿った魅力あるお墓です。